最近のニュースを見ると、毎日のように首を傾げたくなる事件が報じられています。
首都圏では相次ぐ強盗事件が問題となっており、その背後には「闇バイト」の影があります。
こうした暗い手口が、現代の地獄絵図とも言える状況を生み出しています。
どうしてこうも若者が怪しい募集に応じてしまうのか。
SNSでは「誰でも簡単に稼げる仕事」「ホワイトな案件」「日当2万、5万」などという怪しい勧誘が飛び交い、普通の若者がそれに吸い寄せられてしまいます。
しかしその実態は、犯罪グループの奴隷にされてしまう仕組みです。
横浜市青葉区での事件では、75歳の男性が2万円のために殺害され、その犯人は逃走しました。
また、印西市での事件では塗装関係の仕事をしていた22歳の男性が、自らの安心を守るために暴挙に出ました。
これらの事件に関与した若者たちは、警察の調査に対してその犯罪に加担してしまった恐怖感を語っています。
途中で断ることができない、個人情報を握られた、という状況が彼らを追い詰めています。
警察はこのような被害を未然に防ぐために「水際対策」を強化し、若者に対し「闇バイトに手を出すな」と注意を喚起しています。
また、YouTubeで啓発動画を公開し、理解を深めようとしています。
一方で、マスコミも「闇バイトを見抜くポイント」を周知する努力が求められています。
怪しい高日当の仕事、DMでの誘引など、テレグラムといった秘匿性の高いツールの使用には注意が必要です。
私はプログラマーとして、こうした問題の根本には、ネットを利用した個人情報の取り扱いの悪用があると感じます。
オンラインで簡単に仕事を探せる一方で、その便利さが裏目に出ることも少なくありません。
技術は人々の役に立つためのものであるべきですが、それが悪用される状況を見ると、やるせなく思えます。
このような事態を防ぐためにも、情報リテラシーの向上に尽力すべきですし、システム側でもブロックできる仕組みが求められます。