これからはAIがユーザーに代わって、目標達成のために最適な手段を自律的に選択してタスクを遂行してくれるAIエージェント時代が来る、ということで、UWSC的な自作言語を開発しました。
UWSCというのはWindowsでマウスやキーボードを自動で操作するための大人気フリーソフトで、ブラウザ(IE)の操作も可能でした。
操作を記録して、それを独自の言語(マクロ)で再生できるところがユニークでした。
ところが、ソフトが更新されなくなってからはや10年。作者の公式ページはとうに消滅。
そして、Windowsにも公式にPower Automate Desktopが付属するなどして、需要的にも過去のものとなっています。
UWSCに関してはVectorからまだフリーソフト版だけダウンロードは可能です
結構、お世話になったUWSCなのですが、なぜ今その話をするのかというと、AIエージェント時代は金が掛かることが予想されるからです。
AI周りはDeep ResearchやOperatorといった技術が話題になっています。
ただ、それを日常的に使い始めるとお金がめちゃくちゃ掛かります。
自前で用意をできる人はいいのですが、API経由での利用となると自動で操作させる度にチャリンチャリンとお金が掛かるわけです。
便利だけれどぶん回すとめちゃくちゃお金が掛かることになるはずです。
OSは無料だけれど、自動操作には課金する時代なんて未来が想像できます。
自動化による利益を自動操作による課金が相殺することになり、儲かるのはビックテックだけという未来が想像できます。
そこでPCのマウス操作、キーボード入力、ブラウザを自動操作するための言語があると、一度やった操作をスクリプトとして記録でき再生できて便利です。
初回はAIにやらせて、2回目からは「はい、ごくろうさん」と肩を叩いて操作を引き継ぐことができれば低コストで運用ができます。
そのためには独自の言語(マクロ)が必要です。
UWSCのマクロはかなり複雑なこともできました。本格的なプログラムも組むことができました。
ただ初心者にはとっつきにくい。
そこで、私はワンライナー(一行)で完結する言語を考えました。
一行一命令なので処理が追いやすくデバックしやすい。AIにも言語のルールを理解させやすいのが特徴です。
今までログイン処理やセレクターの判定をTypeScriptやPythonで記述してきた苦労ともおさらばです。