最近、学術界で「ハゲタカジャーナル」と呼ばれる粗悪な学術誌が急増しているという報告があります。
これらの雑誌は、主にインターネット上で無料で閲覧可能で、一見すると信頼できる学術誌と見分けがつきにくいという特徴を持っています。
しかし、その真の目的は掲載料を稼ぐことであり、十分な審査が行われていないため、質の低い論文が多く含まれています。
文部科学省の調査によると、約1万7千誌の中で、これらの「ハゲタカジャーナル」の特徴が明確に浮かび上がっています。
例えば、論文がデジタル保存されていないケースが多く、第三者による査読も不十分です。
また、著名な研究者が編集に関わっていないほか、偽住所が記載されていることも確認されています。
さらに、多くの研究者が数万から十数万円の料金を支払い、簡単に研究業績を得ようとする傾向が広がっています。
これは研究評価の在り方に影響を与えており、信用できる学術成果を見分けることがますます難しくなっています。
この状況に対して、日本国内の大学では徐々に対策が取られ始めています。
一部の大学では、ハゲタカジャーナルに掲載された論文は業績として認めないといった厳しい対応をとっており、研究者に対する注意喚起も行われています。
このような問題を見ると、デジタルメディアが発展した現代において、情報の信頼性を適切に評価する仕組みがいかに重要かが分かりますね。
プログラマーとしては、こうした課題に対処すべく、今後の技術開発がどのように貢献できるかを考えていく必要があります。
信頼性の高い情報プラットフォームの構築が求められているのは明らかです。