現在、同時並行でマッチングサイト・予約サイト・スクレイピングツール・会員制サイト構築といったWordPressプラグインを開発中です。
WordPressはブログとしてだけではなく、ブログ以外の使い方も可能です。もちろんカスタマイズすればですが。
それでよく聞かれるのがどうしてWordPressなんですか? というもの。
理由としてはCakePHPとかLaravelだとかRuby on Railsなんかで開発するよりは安価でできるから。
安価といっても他の方法と比較してという意味で、1万円とか2万円でできるというレベルではありません。
真面目な話、本格的に使うにはWordPressで開発するというのは安全面でも効率面でも色々と問題があります。
一番大きいのはデータベースがレガシーで遅いこと。小規模開発でお試しでやる分にいいのですが、1日に数100万アクセスとか数万ユーザーを抱えるようなサイトに成長させようとするとデータベース的な問題が足を引っ張ります。その辺はもともとブログ構築用だから、というのが理由です。
では、WordPressではなくいっぱしのメジャーなウェブサービスのようなガチの構成でいくとします。
するとあら不思議、見積りの桁が2つ3つ変わるのです。
中小零細、個人で数百万からの開発費を出せるところは少ないのです。
せいぜい20万~30万でしょう。そうすると、選択肢は少ないのです。
そう。単純な話、開発予算があるなら、例えばゆくゆくは上場を狙っているのならWordPressを使わずにオリジナルのシステム構成で行くべきだし、お金はないけれどとりあえずやってみたい、プロトタイプ的なものを作って経験を積みたいのならばWordPressで十分だったりします。
で、なぜWordPressかというと、基本的なシステムが揃っているためゼロから作るよりは早いからです。
イメージとしては飲食店をやるとして、新規に店舗を建てるよりは、居抜きでお店を始めたほうが安くて早いことに似ています。
また、サードパーティ製のプラグインが豊富で、テーマも豊富にあります。
クライアントが自分で管理画面からごにょごにょいじれるのも魅力です。
開発会社にとっても納品後の手離れが大変よいのです。
さきほど、1日に数100万アクセスとか数万ユーザーを抱えるとパフォーマンスが悪くなるという話をしましたが、そこまで行くのなら儲かっているでしょうから開発費もがっつり出せるでしょう。なにも心配はありません。私が言ってるのはメルカリとかそういう規模です。
また、パフォーマンスが悪くなるというのはサーバーの問題でもあるので、ある程度の負荷まではサーバーのスペックにお金を掛けることでカバーできます。開発費にお金を掛け続けるよりは、サーバー代を上げる方が安くつきます。
なので99%の人にはWordPressであっても問題はないと言えます。