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AI専用言語「Sui」誕生! 近い将来AIは謎のコトバで話しはじめる?

AI専用言語「Sui」誕生! 近い将来AIは謎のコトバで話しはじめる?


巨大な言語モデル(LLM)の進化に合わせて、従来のプログラミング言語ではカバーしきれなかった課題に取り組む「Sui」という新しい言語が登場した。
実に面白いコンセプトで、LLM用の「超正確」なプログラム記述を目指している。
Suiの命名は「粋」から来ているらしく、無駄を徹底的に削ぎ落としつつ洗練された設計思想に基づいている。


1行1命令のシンプルさで、複雑な入れ子や括弧による混乱を避け、構文エラー自体を排除している点が斬新だ。
さらに、命令はアルファベットと数字だけで構成されており、可読性はほぼ無視、トークン効率を最大化することに振り切っている。
また、SuiはLLMでの扱いやすさを最優先し、変数名も数字や連番を許してタイプミスを減少させている。
既存のアセンブリ言語や機械語との比較も興味深く、モデルがトークンベースでコードを理解・生成する性質を徹底的に活用しているのだと感じた。
コード例としてフィボナッチ数列の処理も用意されていて、Suiで書かれたプログラムは一見数字や英字の羅列で、何を書いているのか一瞬で分かりづらいものの、Pythonなど他言語へのトランスパイルもできる。
人間読みがしづらい一方で、モデルにとっては効率や間違いの少なさが魅力になっているようだ。
面白いのが、Suiで1命令が2トークンになるため、一般的なPythonより消費トークン数が増えてしまう事例も出てきている。
しかし、冗長な命名や説明コメントがないため、全体の設計としては長期的な効率化に期待が持てる。


MITライセンスで公開されていて、数学的なユーティリティや標準パッケージの充実も目指しているとのこと。
自分としても、今後のAI時代のための専用言語がどのように進化し現実のプログラミング現場に影響を与えていくのか、さらに追いかけていきたい。
無駄を削ぎ落とすことで人間には難解になっていくが、AIの理解しやすさとのトレードオフを突き詰める試みは非常に刺激的だ。