FigmaがイスラエルのWeavyを買収し、AI戦略を加速させている。
新たに「Figma Weave」というプロダクトも登場し、複数のAIモデルやプロフェッショナル向けの編集ツールとシームレスに統合された。
これにより、画像・動画・アニメーション、さらにはVFXまでAIを活用して作成することが可能となり、まさにAIネイティブなクリエイティブ環境が完成しつつある。
AIが生成した素材に人間の感性を融合させて、制作のスピードも品質も高める取り組みが進んでいるのが面白い。
さらに「Figma Make」では、プロンプトから既存のデザインや動作するプロトタイプアプリを生成できるAIツールが進化した。
デザインシステムとの連携も導入され、ブランドごとの正確なアイデンティティを再現した高精度な試作品作成が簡単になった。
これならデザインに不慣れなメンバーでもスピーディーにプロトタイプを作れそうだ。
また、Figmaライブラリから「Figma Make」へ素材を直接インポートできるようになり、ReactコンポーネントやCSSファイルも自動生成が可能に。
そのうえ「Make Kits」という新機能やnpm連携にも対応し、コードベースでのデザインシステム運用も強化されている。
拡張性が増したことで、チーム内での効率的なコンポーネント共有や一貫したデザイン運用がより実現しやすくなった印象を受けた。
もっと進んだ機能としては、「Extended Collections」「Slots」「Check Designs」など、複数ブランドやプロダクトにまたがる高品質なデザイン一貫性の維持も可能にしている。
Figma MCPサーバーを通じて、Visual Studio CodeやCursor、さらにClaudeのようなAIコーディングツールとも連携できるようになったのは個人的に惹かれる点。
デザインと実装の境界線がより曖昧になってきている感じだ。
そして、渋谷のdotcom space Tokyoでの「Figma Make Cafe」イベントも開催され、ライブデモやミニハッカソン、AIの活用事例セッションなど盛りだくさんだったらしい。
もちろん、美味しいコーヒーやスイーツ付きで、創造力と技術の双方を刺激する場になったようだ。
AIとデザイン、開発の融合を間近で体験できる、これからのものづくりのヒントが溢れていそうでワクワクした。

