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AI音楽生成Sunoが大ピンチ! 全米レコード協会が訴訟で問われる 「ストリーミングリッピング」とは何か?

AI音楽生成Sunoが大ピンチ! 全米レコード協会が訴訟で問われる 「ストリーミングリッピング」とは何か?


全米レコード協会(RIAA)が、音楽生成AI「Suno」に対する訴訟をさらに拡大しています。
最近、SunoがYouTubeなどのストリーミングプラットフォームから楽曲を違法に取得し、それをAIモデルの訓練データとして利用していたと主張されています。
特に問題となっているのは「ストリーミングリッピング」という手法です。
これは、ストリーミングサービス上で提供されている音楽コンテンツをファイルとしてダウンロード可能な形式に変換する行為です。
この方法ではYouTubeなどが導入している技術的な保護手段を回避し、利用規約やデジタルミレニアム著作権法(DMCA)にも違反するとの指摘です。
訴状によれば、著作権を持つ音楽が多数含まれる状態でSunoのAIに学習を行わせていたとされています。
これによって、著作権侵害1件あたり最大15万ドル、技術的保護手段の回避行為1件あたり最大2,500ドルの賠償金が請求されており、莫大な金額となる可能性があります。
かつてファイル共有のNapsterが天文学的な賠償額で破産に追い込まれた事例も思い出される状況です。
近年は、AIがどの音源を学習に使用したかを判別するフィンガープリント技術なども登場しつつありますが、すべての生成音楽から元ネタを完全に特定するのは技術的にとても困難です。
著作権法とAIの技術進化、どちらも追いつかずにルールや基準が曖昧なまま走り続けている印象を受けます。
プログラマーとしては、純粋に生成AIの技術的進歩にはワクワクしますし、音楽制作手法が根底から変わる可能性を感じます。
一方で、著作権問題や法規制とのバランスをどう取るのか、正直なところこの分野では「やってみないと分からない」ことがあまりに多いと感じます。
システム的な保護やルールのアップデートと技術開発が、これからどう連動していくのか気になります。