最近、Metaがロシアの大手検索エンジンYandexと同じような手法で、ユーザーの行動を追跡していたことが明らかになりました。
具体的には、数百万ものウェブサイトに「スマートフォンのアプリと通信するコード」を埋め込んでおり、ユーザーがどのようにウェブサイトを閲覧しているのかを把握できる仕組みとなっています。
これにより、ブラウザの履歴を削除しても追跡は依然として可能であるというのです。
Metaは、FacebookやInstagramなどのプラットフォームで利用される「Metaピクセル」というツールを提供しており、多くのウェブサイトがこのツールを使って宣伝効果を測定しています。
Metaピクセルには、ユーザーのウェブサイト閲覧行動を追跡するためのコードが含まれており、これが各ウェブページへのアクセスを記録します。
この追跡手法は、サードパーティーCookieを使用していますが、これを無効化したり、定期的にブラウザの履歴を削除したりしても、根本的な対策にはなりません。
研究チームはこの問題を指摘し、主要なウェブブラウザの開発者に対策を求めており、ChromeやFirefox、DuckDuckGo、Braveといったブラウザが対応を進めている様子です。
プログラマーの視点から見ると、このようなトラッキング技術の背景には、企業が広告収益を最大化するための戦略が存在しますが、同時にプライバシーの観点から問題視されるべき事柄でもあります。
セキュリティ強化の必要性が指摘されている中、今後の技術的進展がどのようにプライバシーと収益モデルの両立を図るのか、とても興味深いです。
技術者として、より透明性のある追跡手段やユーザーの同意を得るための新しいアプローチが求められています。
