OpenAIは最新の言語モデル、GPT-4.5を2月8日に発表しました。
このモデルは、同社の歴史の中で最も大規模なものであり、性能や安全性の向上が期待されています。
特に注目すべきは、教師なし学習の手法や思考連鎖という新しいアプローチを取り入れたことで、より自然な会話と高い理解力を実現している点です。
また、GPT-4.5は、ハルシネーションと呼ばれる事実誤認の状況を大幅に減少させ、ユーザーからの発言やニュアンスを理解する能力が強化されました。
これにより、会話の自然さが向上し、複雑な数学や論理問題にも対応できるようになっています。
さらに、多言語性も向上しており、特に日本語や少数言語においてもパフォーマンスが改善されています。
ただ、API利用に関しては非常に高価であることも指摘されています。
GPT-4.5のAPI利用料金は、入力が1Mトークン当たり75ドルで出力が1Mトークン当たり150ドル。入力はo1の5倍、出力は2.5倍という非常に高価な価格設定となっています。
入出力ともにトークン単位での課金体系が設定されており、コスト面では個人や中小企業には負担が大きいかもしれません。
この価格設定は「GPUリソース制約」というCEOの発言からも推測され、今後のモデルの発展に向けて課題が残ります。
プログラマーとしては、この新しいモデルがどのようにアプリケーション開発に活用されるのか非常に興味深いと感じます。
特に、反応の自然さや多言語対応の向上は、ユーザー体験を大きく向上させる要素になるでしょう。
また、APIの価格設定が改善されれば、より多くの開発者がこの技術を活用できるようになるのではないかと思います。
今後どのようなプロジェクトが生まれるのか、非常に楽しみです。
