台湾を拠点とする半導体製造企業TSMCが、中国企業SOPHGOへの出荷を停止したという話が報道された。
この背景には、TSMCがHuawei向けのAIチップを製造していたことが大きく関わっているらしい。
アメリカが中国のAI開発を軍事的脅威として捉えて、国内の半導体企業に対して輸出規制を強化している中で、TSMCも規制に抵触する危険性が指摘されているのだ。
さらに、SOPHGOがTSMCに発注を行っていたことが明らかになり、その影響がどう出るのか見ものだ。
SOPHGOの設立者は仮想通貨マイニング機器の開発を手掛けていたBGITMAINの人物であるらしく、ビジネスの背景には様々な利害関係が絡んでいると推測される。
彼らは、アメリカ商務省からの調査に対して無関係であると主張しつつも、その実態はどうなのか疑問が残る。
プログラマーとしては、このような国際的な規制や企業間の駆け引きが技術開発に与える影響が非常に気になる。
イノベーションが進むべきところで、政治や規制が足かせになっているのを見ると、技術者としてはフラストレーションを感じる。
半導体の生産はまさに現代の基盤技術だけに、自由な競争と技術の発展が望まれるけれども、現状はそんなに甘くないということだ。