那珂川町にある隈研吾氏設計の馬頭広重美術館は、豊かな自然に溶け込む美しい建築として人気の観光スポットでした。
しかし、最近になり異変が発見されました。
黒ずんだ腐食とともに、屋根材がボロボロになり、木材が折れ曲がって激しく傷ついているのです。
この美術館は完成から24年が経過しており、老朽化が進行しています。
その結果、なんと3億円にも及ぶ大規模な改修工事が必要となり、町民たちは驚きを隠せません。
「無駄だ、撤去すべきだ」「本当に3億円もかかるの？」といった声が広がっています。
美術館は、世界的に有名な建築家である隈研吾氏が設計しており、木材をふんだんに使用した日本的なデザインが特徴です。
地元産の八溝杉を細かく加工して格子状に並べ、屋根や壁に使用していますが、その寿命には限界がきています。
内部はかつての黄金色の輝きを失い、雨風にさらされてわずか4～5年で激しく劣化してしまいました。
町は改修費用として3億円の調達を試み、ふるさと納税やクラウドファンディングを利用して資金集めを始めています。
しかしながら、問題はそれだけではありません。
老朽化の原因として、現在の塗料の性能が低く、木材の保護が不十分であることが指摘されています。
また、建築エコノミストの森山高至氏が指摘するには、屋根に棒状のデザインを施したことが構造の弱点となり、予算不足が影響したとも考えられます。
那珂川町美術館は、オープンから25周年を迎える2025年に向けて、大規模な改修を計画しています。
町教育委員会の川上浩補佐は、「オープン当時の輝きを取り戻したい。
那珂川町のシンボルとなる建物として、皆さんの協力をお願いします」と呼びかけています。
こんなに素晴らしい建築を設計した隈研吾氏ですが、プログラマーから見ると、計画段階でのデザインや予算管理がしっかりされていなかったのではと感じます。
これほどのプロジェクトであれば、将来の保守や持続可能性も考慮に入れるべきです。
ソフトウェア開発でも、同様に、リリース後の保守やアップデートを予見して設計を行うことが重要です。
