近年、若者を中心にポーカー人気が急速に高まっている。
華やかな大会や賞金額の大きさが話題になる一方で、舞台裏には見過ごせないグレーな現実が広がっている。
知的競技として「マインドスポーツ」ともてはやされているが、大会の現場に足を運ぶと理想とは大きな隔たりがあることに気付かされる。
会場では、何度でも参加できる「リエントリー制」が浸透し、受付には長蛇の列。
一度敗退しても追加で参加費を払い再度挑戦できるこの仕組みによって、高額な費用をつぎ込む若者も少なくない。
その結果、ポーカーが本来持つ知的競争よりも、「資金力の殴り合い」と化す場面も珍しくないのが実情だ。
主催者側は、ゴルフ大会の方式を模倣し、参加費は会場運営費、賞金はスポンサー提供という形で「適法化」を図っている。
しかし、高額な金銭が動き、何度も参加費を徴収する現状に、法律の専門家からも疑問の声が上がっている。
特に日本の刑法における「賭博」の定義、景品表示法との兼ね合いなど、法律リスクは決して小さくない。
過去、オンラインカジノがグレーゾーンを理由に広まったものの、最終的には違法認定され、多くの逮捕や破産者を生んだことも記憶に新しい。
今回のポーカーブームも、高額のデジタル通貨を媒介しつつ、海外カジノへの送客の役割を担うことで依存症の深刻化が懸念される。
ポーカー自体は数学的思考や心理戦が絡む奥深いゲームだ。
しかし無制限リエントリーや高額賞金の誘惑は、競技としての発展を阻害し、若者の人生を壊しかねない負の側面を持つ。
やはり業界が本当に知的スポーツとしての市民権を得るには、資金の流れの透明化や過剰課金に対する自制が欠かせない。
個人的には、このポーカーブームはデータ構造や確率論の応用など、プログラミングと通じる面白さも感じる一方、不透明な資金や法的リスクを「仕様抜け」で処理している現状にはやや居心地の悪さを感じる。
せっかく発展可能性のある分野なのだから、規則や仕組みもコードのようにシンプルかつ安全であってほしいと願わずにはいられない。

