近年、投資詐欺がSNSを通じて急増しています。
有名人の顔や名前を無断で使用することで、信頼性を持たせた詐欺広告が出回っており、その手口はますます巧妙になっています。
たとえば、著名な実業家や著名人のフェイク動画を作成し、彼らの発言を装って投資を勧誘するケースが増えています。
特に、最近では堀江貴文氏を使用した詐欺広告が話題となり、彼の姿や声を用いたフェイク動画が作成されました。
見た目や声がリアルであるため、多くの人が本人だと思い込みやすくなっています。
このような技術の進化には驚くべきものがありますが、一方で恐ろしさも感じます。
本物と見分けがつかなくなった詐欺の先にあるのは、本物以上のフェイクです。
技術を利用した詐欺の本質は、技術が本物を上回る特異点にあります。
AIによって作られたフェイクが本人よりも好評価を得る、より本物らしく信頼できるように進化するようになると、模倣された本人こそがフェイク認定されるようになります。
それはもはや単純に詐欺とは言えなくなります。
プログラマーとしての視点からは、こういった問題に対して新たな解決策を考えていかなければならないと強く感じています。

