2026年1月、ウガンダでは大統領選が激しい揺れを見せていた。
長期政権を維持するムセベニ大統領は、「誤情報の拡散防止」を口実に、インターネットの大規模な遮断を強行。
国民は言論の自由を奪われ、デジタル時代の「鉄のカーテン」に閉じ込められた。
だが、そんな中にも小さな穴が開いた。
元Twitter共同創業者ジャック・ドーシー氏が手掛けたp2pチャットアプリ「bitchat」が注目を浴びたのだ。
bitchatは中央サーバーを介さず、端末同士が直接メッセージをリレーする仕組み。
政府が「元栓」を締めてネットそのものを止めても、Bluetoothやメッシュネットワーク経由で情報が人から人へ渡っていく。
正直、この分散型ネットワークの強さには感心してしまう。
中央集権型の仕組みにもろさがあることは分かっていたけれど、具体的な圧力下でP2P技術がこれほど力を発揮するとは思わなかった。
SNS上では政府の情報封鎖と同時に、「ストライサンド効果」が働き、逆に外からの注目が集まる現象も起きた。
ウガンダ政府が光回線や衛星通信すら遮断する中、国民はBLEメッシュネットワークなど新しい技術を使い、情報の伝達・共有方法を模索し続けた。
ウガンダでは過去にも2018年の「SNS税」導入で若者の政治議論を抑え込もうとし、2021年選挙でもネット遮断を敢行してきた。
こうした圧政に対して、今回アプリランキング上位をP2PチャットやVPNが占めるのは「技術進化と民主主義のせめぎ合い」の象徴とも言える。
周囲のイランでは2025年末の大規模デモに対するネット遮断、そして武力弾圧でも多くの犠牲者が出ている。
SNSでは、市民が「私は今、世界と切り離された檻の中。
でもBluetoothの波で誰かと繋がってる」と絶望と希望が入り混じった声を上げた。
技術は時に権力による統制を超える道具になる。
草の根から生まれた分散通信の動きが、現代の民主主義のあり方を変えていく可能性を感じずにはいられない。
bitchatのような分散型ネットワークやオフラインチャット技術が、これからどれだけ「新しいインターネット」を実現していくのか、とても興味深い。
実際に動作原理やプロトコルをもっと深く調べてみたくなった。
今の時代にこそ、「つながりを絶やさない」技術の重要性を再認識した。

