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四季から二季へ 日本は人口減少よりも先に気候の極端化で滅ぶかもしれない

四季から二季へ 日本は人口減少よりも先に気候の極端化で滅ぶかもしれない


「二季」という言葉が2025年の新語・流行語大賞トップ10に選ばれた背景には、日本の四季が急速に崩れつつある現実がある。

以前は春夏秋冬が鮮やかに移ろい、季節の変化を愛でる文化が深く根付いていた。
しかし今では長い夏と短い冬が主となり、「暦の上では秋」でも実際には蒸し暑さが続く。
「四季守れ」という思いで二酸化炭素排出削減を始める人が増えているのも頷ける。
四季の変化の崩壊は、米の不作や里に下りてくるクマの増加など、農業や生活そのものにも影響している。
猛暑の影響で米の需給バランスが崩れたり、山の幸が減ったことがクマ被害をひき起こしたりと、日常が脅かされている。
毎年多くの人が熱中症で命を落とし、農業や屋外で働く人々はとくに危険に晒されている。
日本でこの「二季化」が世界のどの国より早く進んでいる理由は、周辺の海面水温の上昇にある。
インドネシア沖で貯えられる世界一の高温な海水が黒潮に乗り、一気に日本近海に流れ込んでいる。
これによって夏の暑さが長引き、湿った空気が陸地を包むため、夜も気温が下がりにくくなる。
温室効果ガスである水蒸気も影響し、長い夏が定着していく。
気象や環境、生態系は全てつながっている。
例えば、川を通じて陸の栄養が海へ流れ込み、海の豊かさを支えている。
そう考えると農業者や漁業者にとって、山や川、海が分断できない一体のシステムであることが実感できる。

プログラマーとして派生的に思うのは、こうした複雑な地球システムの挙動や異常気象の要因は、個々のデータや現象を単体で見ていても本質がわかりにくいということだ。
多様な入力が連動する「全体最適化」のアルゴリズム的な発想が求められている。
気象データのモデリングやシミュレーションがより重要になる時代、そのための技術や計算資源に対する興味がますます湧いてくる。
もし人間社会も、この「地球の全体システム」のように情報とフィードバックでつながり合えたら、今とは違う未来の選択肢も生まれるかもしれない。