過去数ヶ月の間に、29億人もの個人情報が無断で収集され、ダークウェブで販売されるという大規模なハッキング事件が明らかになりました。
この個人情報の中には、社会保障番号（SSN）、姓名、住所、誕生日、電話番号など、非常に機微な情報が含まれており、これらが悪用されることで、他人になりすまして銀行口座にアクセスするなどの犯罪行為を容易にしてしまう可能性があります。
この事件は、アメリカのフロリダ州に本社を置くデータ収集会社「ナショナル・パブリック・データ」を運営するジェリコ・ピクチャーズ社が、個人情報を無断で収集し、売買していたことから発生しました。
今年4月には、35万ドルという金額で情報が販売されていたことが公表されています。
被害者たちは、この情報流出に関して米フロリダ州連邦地裁に訴状を提出し、ハッキングの被害に対する補償と対応を求めています。
一部では、SSNを悪用して他人のフリをしたり、銀行口座に不正にアクセスすることが可能になってしまう事例が既に報告されており、関係各所は被害拡大を防ぐための対応が急務です。
このような無法な個人情報の収集と販売は、現代の情報社会において非常に重大な問題を引き起こしています。
プログラマーとしては、企業が個人情報を収集する際の倫理的な判断と、データ保護に対する強固なセキュリティ対策が不可欠であると強く感じます。
どれほど技術が進歩しても、信用を損なうような行為がまかり通る環境は決して許されるべきではありません。
今一度、全ての企業とプログラマーがその責任を再認識する必要があります。
