ブラジル最高裁がアメリカのソーシャルメディアサービス「X」(旧ツイッター)に対し、偽情報対策として国内でのサービス停止を命じた。
アレクサンドル・デ・モラエス判事が率いる裁判所の命令で、Xは即時にサービスを完全停止することが求められている。
この背景には、4月から続く偽情報拡散への対応として、多数のアカウントが停止されたことがある。
Xの所有者であるイーロン・マスク氏は、この措置に対して「言論の自由と民主主義の基盤を壊す行為だ」として強く反発している。
マスク氏は、ブラジルの偽判事が政治的目的でこのような決定をしていると非難している。
さらに、Xが規制される中で、マスク氏と欧州連合(EU)との対立も続いている。
一方、モラエス判事は米国のテクノロジー企業、アップルとグーグルに対して、Xのアプリケーションストアからの削除を5日以内に実行するよう命じている。
また、仮想プライベートネットワーク(VPN)を使ってXにアクセスした場合、個人や企業に対して罰金が科されることとなっている。
この事態により、ブラジル国内のインターネット使用者の一部ではXへの接続ができない状況が続いている。
裁判所の動きは、ブラジル法律の遵守を求める国内外からの注目を集めている。
プログラマーとしての感想としては、このような規制によって技術プラットフォームの自由度が制限されることに対して、複雑な気持ちを抱かざるを得ない。
ソーシャルメディアが持つ情報拡散の力は大きいが、それが制御されるとなると、技術革新やユーザーの自由なコミュニケーションの場が狭まってしまうのではないかと考える。
情報の信頼性を担保しつつ、どのようにして技術を活用し続けるかが重要な課題だと感じる。