金沢大学附属病院では、アルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」を国内で初めて患者に投与し、脳内に蓄積していた原因物質であるアミロイドβがほぼ完全に除去されたことが確認されました。


70代女性の患者は1年間、月に1度のペースで薬の投与を受け続けた結果、治療開始時と比較して脳画像から赤く映っていたアミロイドβの蓄積が消失していたそうです。
核医学の専門医による厳密なチェックでも「除去確認」が認められ、小野教授らのチームは大きな成果としてこの結果を伝えました。
この薬を投与し終えた際、患者さんやご家族は喜びと安堵に包まれた様子で、診察室では涙と拍手が起こりました。
患者さん自身も「正直、安心した」と語り、ご家族も「本当に安心した」と胸をなでおろしていたそうです。
これまで、アルツハイマー病の薬としては「レカネマブ」と「ドナネマブ」の2種類しか認可されていませんが、どちらも病気の完治を目指すものではなく、原因物質の除去と認知症の進行を遅らせる役割です。
さらに「患者ごとに薬の効き方は異なるので、今後は新しい薬やオーダーメイド診療が広がっていく」と小野教授は述べていたのが印象的です。


今回の成果で、日常生活の中に小さな勇気や変化が生まれているとのこと。
散歩を楽しむなど前向きな言葉も増え、患者や家族の希望につながっているのが伝わりました。
こういう話題に触れると、やっぱりテクノロジーの進歩ってすごいなと思います。
生化学や医療技術も、膨大なデータ解析やシミュレーションを活用しているはず。
プログラムやアルゴリズムの力が人の生活を根本から支えているんだなと実感します。
新しい治療薬も、きっとどこかで機械学習やAIを使ってデータ解析をしているのでしょうし、医療とITの連携がこの先ますます大事になってくることを強く感じます。

