Googleが新たに発表したMCPサーバは、生成AIをあらゆるGoogleのサービスに簡単に接続できるフルマネージドな仕組みです。
まずはGoogleマップやBigQuery、Google Compute Engineなど主要なサービスで利用が可能になりました。


たとえばGeminiのようなAIチャットボットに「最寄りの公園までの距離は?」と自然言語で尋ねると、Googleマップからデータを取得して答えてくれたり、BigQueryで巨大なデータの質問も自然言語で実行できるようになっています。
しかも、Agent Development Kit(ADK)を使うことで、Gemini 3 Proの基盤技術で自然言語エージェントの構築もサポートされています。
BigQueryと連携すれば、売上データから収益予測をAIが出してくれたり、Googleマップと組み合わせて効率的な配送ルートの検証もできるようになります。
複数のGoogleサービスを組み合わせた高度な処理が一つのAIによって行えるというのは、これまでの単なるAPI連携とは違った新しい体験です。
MCPサーバは、生成AIやAIエージェントが外部ツールのデータ取得や操作を行う際に用いるプロトコルの役割も持っています。
ユーザーはこれまで自前で管理していたMCPサーバの運用を気にせず、Googleが提供するリモートMCPサーバにすぐに接続できるので、GeminiやChatGPTのような生成AIを簡単にGoogleのさまざまなサービスと連携できるようになりました。


今後もGoogleは多くの自社サービスにこのフルマネージドなリモートMCPサーバを拡大していく予定とのことで、AIとクラウドサービスの組み合わせがますます便利になると感じています。
この仕組みを活用してサービス間の垣根を超えたアプリケーションや連携ツールを開発してみたくなります。
AI×クラウドの発展の先に、どんな使い方が生まれるのか想像が膨らみます。

