青森県内に住む20歳代の男性が、SNSで見かけた副業の広告に興味を持ったのが始まりだった。
今年10月24日、彼はTikTokで「時空探検家」と名乗る女性、伊藤さんと出会う。
伊藤さんは副業について説明し、彼に特定のチャットアプリ「KeTalk」を使って指示に従うよう求めた。
男性はスクリーンショットを送るなどの作業を行い、伊藤さんの指示どおりに操作を続けた。
報酬として数百万円の電子マネーが送金されると聞いていたが、実際にはただの空約束に過ぎなかった。
後に伊藤さんは、指定された金額を振り込むことで報酬が得られると煽り立てた。
その後、別の副業が勧められ、10月27日には計4回の副業タスク費用として合計13万5千円を個人口座に振り込むよう指示された。
そして、作業にミスがあったと指摘され、追加の違約金としてさらに10月28日に3回分、計12万9千円を振り込むことになった。
詐欺だと気付いたのは家族に相談したときだった。
彼はすぐに警察に被害を届け出た。
警察は簡単に稼げる副業には注意が必要だと警告を発している。
プログラマーの視点から見ると、こうした詐欺はターゲットとなる人々が不安になり、信じたくなる欲望を悪用している。
ソーシャルメディアやチャットアプリには多くの便利さがある一方、悪意ある者たちによる落とし穴も潜んでいる。
セキュリティ意識を持ち、各リンクやアプリに潜む危険性を常に考慮しなければならない。
我々がプログラミングする際にも、ユーザーを守るための機能や警告がより強力でなければならないと実感する。