Adults A Systematic Review and Dose-Response Meta-Analysis」では、体重減少や体形改善に対する有酸素運動の影響を徹底的に調査しています。
研究では、世界中で実施された116件の臨床試験のデータを分析し、合計688人が参加。
その中で61%が女性で、平均年齢は46歳でした。
全ての試験は、最低8週間の監督下で有酸素運動プログラムが実施されています。
その結果、週3回の有酸素運動を行うことで、平均体重が5.2kg減少し、ウエスト周囲径が5.6cm、体脂肪率が3.7%減少したことが明らかになりました。
この研究の重要な発見は、運動時間を増やすことで効果が直線的に高まるという点です。
具体的には、週に150分の有酸素運動を行うことで体重が2.7kg減少し、これをさらに週に300分に増やすと、4.1kgの減量効果が得られました。
ウエスト周囲径に関しても、中等度の強度での週3回の運動で4.2cm、強度の高い運動で5.3cm減少しています。
また、安全性の評価では、有害事象の発生率は非常に低く、筋肉や関節の軽度から中程度の不快感が見られる程度でした。
運動は精神面、身体面ともに生活の質を向上させる効果が確認されています。
特に、中等度以上の強度で週に150分を超える有酸素運動が臨床的な改善効果を得るために必要だと示されています。
